Vol.469「鹿柵」

雨上がりの土曜日、今日は昼過ぎまで田んぼの鹿柵を補修した。昨年7月の豪雨で流されたり曲がったりしたのをその後補修できず(被害の現場実証待ちだった)、晩夏には収穫間際の稲穂を鹿にやられてしまった。

鹿は一度餌場を定めると、その場所の餌がなくなるまで毎夜通ってくる。日に日に穂先が無くなる田んぼを見るのは辛いもので、何度か夜に田んぼに行って追い払ってみたが、少ししたら平然と戻ってくる。とぼけた目でちらっとこちらを見てまた稲穂を食むのがこれまた頭にくる。

その鹿を追うようにイノシシも出没し始め、その田んぼはまるで動物園。稲穂が無くなりピンと立った見慣れぬ稲が並ぶ田んぼのあちこちに、イノシシが這い回った後が迷路のように付いた。この田んぼで田植えをしてくれた子どもがこの田んぼの近くを通りかかり、お米ができるか心配していたと人伝で聞いた。

今年は何とか被害を食い止めたいと、田ごしらえが始まる前に鹿柵を直しに行ったのが今日。現場に行ってみるとほとんど柵はほとんどが流れており、ぐにゃりと曲がった鉄筋の支柱に当時の水流の強さを思った。川に目をやると大きな石が護岸に沿うように積み重なっており、まるで自然の階段のようになっている。その近くには鹿の糞が多数。奴らの出入口はココだと理解した。

支柱の曲がりを力技で戻し、そこに縦1m×横2mの鉄製のメッシュを置いて支柱と括り付ける。そしてその上に約1mのビニール製のネットを張り付ける。これで計2mの鹿柵となる。これを3か所、計25mほど。2人で約3時間かかった。

久しぶりに大金槌を使ったら早くも腕がだるく筋肉痛の予感。そうえば最近この手の仕事をしておらず著しく筋力が落ちている気がする。晴れた日の外仕事はやっぱり気持ち良い。完成した達成感もありテンションが上がる。冷や汗ばかりではなく、たまには気持ち良い汗をかきたいね。

今日はこれから市内に出て取引先で食事の予定。早めに畑仕事を切り上げた父は既に出発の準備を終えている。僕もそろそろ準備をしよう。今日はこのあたりで。

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