Vol.491「帰省」

昨晩はアルコールの影響で寝入ってしまい、今日は2時間ほど早起きして挽回中。外は朝霧、玄関ではいつの間にか侵入したコオロギが鳴き、外からは何種類もの虫の音が聞こえてくる。ひんやりと澄んだ空気が足元を流れ心地よい。

佳穂が帰省して早くも9日目、今回はまごやさいと農吉双方を手伝い、保冷車を運転して集荷に回り、販売サイトの打ち合わせにも同席するなど、ほぼインターンシップ状態となった。移動時の運転も彼女、半年ぶりの運転らしいが前よりは少しマシになっていた。車内での会話もほぼ仕事の話し。その日経験した仕事の感想や気付きなど、中にはなかなか鋭い指摘もあってハッとさせられた。そして進路のこと。学部生のほとんどが大学院に進むらしいが、どうしてもやりたい研究テーマが見つからなければ(現時点では無し)就職を考えたいという。

海外留学も同様。中学校の頃から留学したいとずっと言っており、それなりの勉強もしてきたが、いざ行ける段階になって改めて考えたらしい。また留学から帰ってきた先輩にも話を聞いてみた結果、留学自体を目的にしてもあまり意味がないのではないかというのが今の彼女の意見。語学の習得ならば国内でもできる、それよりも海外の大学で学びたいことが本当にあるのか、半年一年を費やす価値がありそうか、そんなことを僕にぶつけてくる彼女を見ながら、自分の大学時代が恥ずかしくなった。「まあ、行ってみないと分からないこともあるよ」と軽めの意見を申し上げてみたが、さてどう判断するのやら。

今日はこれから妻と美土里町の農家さんの家に集荷に行くらしい。出発準備の洗面所辺りから掛け合いに近い2人の声が聞こえてくる。道中、妻とはどんな話をするのだろうか。

佳穂の滞在は明日まで、その数日後には社会人になって初めて俊助が帰省する。こちらはこちらで話を聞くのが楽しみ。8/25の稲刈りイベントを手伝ってくれるつもりらしい。有難い限り。後は晴れてくれるのを願うばかり。

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