Vol.503「講演のことなど」

土曜日深夜、家を出るとこぼれてきそうな星空に凛と冷えた空気、いよいよこの時期がきたかと思う。この感じ、もう何度めか。あと何度繰り返すのか。。。

仕事が明けて、仮眠をとって本日の講演の最終準備に取り掛かった。過去の資料を使えればよかったのだけど、「有機農産物の新たな販売・流通戦略を考える ~ “まごやさい流”お客様が求める販売の仕方~」というお題が先に決まっており、それに一応沿うように話そうとするとこれまでの資料ではカバーできず、結局ほぼ新規で作る形となった。
それでも随分前からお話を頂いており、徐々に作っていけばよかったのだけれども、例の如くギリギリにならないとスイッチが入らず、作るうちにあれもこれもとなっていき、結局直前まで資料を作るいつものパターン。いや、いつもよりは1時間ほど早めにできたので、練習する時間が取れて少し余裕はあったかな。

13:00開始、会場は安芸高田市民文化センター。主催は広島県有機農業研究会で参加者は25名ほど。ほとんどは有機農業を現在している方で、取引先の方の姿もあった。司会の浜井さん(中高校の後輩で同じハンドボール部)から紹介を受けた後、最初の30分は現在の事業に至る経緯や事業の概要を話した。その後に本題のまごやさいの販売について。「個別注文」「セット野菜」「店頭販売」「サービス」という4つのカテゴリに分け、それぞれのカテゴリでこれまで実際にやって来た販売を具体例を交えながら説明した。各カテゴリ4手法ずつあったので計16手法、こうして整理してみると我ながら色々やって来たものだ。実際にやってみてどうだったのか、売上は?ポイントは?お客様からの評価は?それなりに関心を持っていただけたようで、会場の熱量は最後まで結構高かったように思う。

トイレ休憩をはさんで、後半はグループ討議。事前に議題を色々検討されたようだったが、結局今日の話を聞いての感想や質問などをグループでまとめて発表する形となった。4グループから順番に発表頂くのだけど、内容は感想1:質問5ぐらいの割合で質問のオンパレード。時間の許す限りお応えしたけが20分ぐらい時間を延ばしても半分ぐらいしかお答えできなかった。終わった後も、参加された方と意見交換などをしていたらあっという間に16時前。会場を後にして車に乗った瞬間どっと疲れが来た。ちょっとしゃべり過ぎたかな。まあ、話すことで自己整理をしてる面もあるし、ここに至るまでのプロセスは事業を見つめなおす良い機会にもなった。特に今回は販売というテーマが絞られていたことが結果的に深く考える導線となった。この機会を与えてくれた広島県有機農業研究会に感謝したい。

11/21(木)は向原高校で職業についての特別講義2コマ。すっかり野菜屋さん的な見え方の人になってしまっているが、一応元キャリアカウンセラーとして、学生就職支援者として、複数の事業体・職制・仕事を経験してきた人間として、少しでも彼ら彼女らの未来に有用な情報提供ができればと思う。

それにしても、元々吃音持ち且つあがり症の僕が、何でこんなことしてるんだろうかと不思議に思うこともある。しかも準備が結構きつかったりして。嫌なら受けていないよな、結局は自己満足ということなんだろうけど、何かそうさせているのか、元々そうなのか、後天的なものなのか。。。まあ、この辺りはあまり深く考えないことにしよう。

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