Vol.474「因果猛省」

本日は早めに昼食を取り、快晴微風の中で田んぼの畔の草刈りをした。まだ草丈が短く、刈払機の先は丸刃ではなく紐。小石があっても何のその、地面を紐が叩き草が微塵になって緑の絨毯のようになるのが気持ち良い。本日の目標は5枚、全部で田んぼが10枚あるので半分。作業するのは母・妻・僕の3人。

思った以上に作業は順調に進み、最後5枚目にかかったのが15:30過ぎ。何か気になり顔を上げると、田んぼの反対側で妻が手を振っている。身振りから電話が入っていると伝えたいようだ。作業を止めスマホを見に行くと不在着信が2件。双方とも新規のお取引先からの電話だった。時間を見ると15時と15時半。嫌な予感がした。

一旦深呼吸をして電話をすると、本日午前中に届くはずの野菜が届いていないとのこと。昨日この野菜を発送をしたのは妻、確認のため急いで自宅に戻っていった。

少し遅れて帰宅すると妻は顔面蒼白、送り状の日時を間違えたことが判明。重要なパーティーに使う野菜で、妻自身このご注文を頂いたことをとても嬉しく感じ、自分で野菜セットを組み、ご感想を楽しみにしていたのに、まさかの失態。

18:30からのパーティーで準備を含めると遅くとも17:30までにお届けしないといけない。すでに16:00少し前、ヤマト運輸に荷物の所在を確認すると少し時間が必要という。吉田もしくは三次のセンターにあったら物理的に無理だと半分覚悟しながら返信を待った。

その間、速攻で着替えて呉に走った。呉のセンターにあれば間に合うかもしれない。一縷の望みをかけながら車を運転しているとヤマト運輸から電話が入り、呉のセンターに荷物があるという。すぐにお取引先に電話をして状況を話すとセンターまで荷物を取りに行ってくれるとの有難いお申し出があった。時計を見ると16:20、引き返そうかと考えたが、先方も準備でバタバタされているはずで、もしかしたら僕の方が早く受け取れるかもしれないと思いそのまま呉に向かった。

呉のセンターについたのが17:25、急いで事務所に入り荷物の所在を聞くと30分ほど前に取りに来られたとのこと。脱力して車に戻り何件が連絡、パーティーに我々の野菜が並ぶことを願いつつ帰路についた。

運転しながら、今回のことを改めて考えた。おそらく伏線は前日にあった。
僕の連絡不徹底で朝から妻が急な来客の対応をすることになり、SNSへの野菜情報投稿が上手くいかないやら、今回の野菜セットの相談やら、他にも打ち合わせが必要な物が頻発し僕に何度も連絡をするはめになった。

僕はというと農吉の出荷が非常に多く(これ自体はとても喜ばしいことなんですが)庄原で右往左往している中で細かいミスを連発、自分に腹が立ち、何度も鳴る電話に平静を保てない状況になった。

そんなの中で、かなりキツイ雰囲気や言葉を発していたのではないかと思う。今回のミスは僕に原因がある。覆水は盆に返らないけど、せめて後処理はできり限りやろう。

帰ってきて取り急ぎお詫びのメールをお送りしたら、しばらくして返信が来た。
無事に野菜は使うことができ、お客様にも喜んでいただけたとの。妻にメールの内容を見せると、ようやく少し表情が和らいだ。

来週は、大手企業の視察に会計監査にテレビ取材に田植えイベントと行事が目白押し。おそらく野菜の出荷量も増え更にバタバタすることが予想される。今回の件、教訓にしなくては。

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