8月の便り~まごやさいの畑から

週間天気予報はオレンジ一色、連日の熱中症警戒アラートに、もはや慣れてしまった感があります。畑はカラカラに乾き、あまりの暑さに虫も飛びません。ようやく採れ始めたキュウリは早くも枝が弱ってきており、インゲン豆に至っては実が付く前に枯れる始末。出荷者の一人は、山から水が来なくなって稲が育たず米が取れそうにないと嘆いておられました。

冒頭の写真はマコモと里芋の畑、双方ともこの時期は水が沢山必要なのですが、雨が全く降らずこのままではダメになってしまいそう・・・、ということで、最終手段を発動しました。それは「畝間灌水」畑に直接水を引き入れ、畑全体を潤す方法で、畝の間の溝に水がたまることからこの名がついています。元々田んぼだったこの畑は用水路に通じており、そこから水を引き入れることができます。用水路は前を流れる戸島川から水を取っており涸れることがありません。

早くそうしておけば良かったじゃん、なんて声も聞こえてきそうですが、さにあらず。一つは上手く水を畑全体に回すために結構な仕掛けが必要なこと。今回は畦波板(あぜなみいた)という水止め用のプラスチックボードをかなりの距離に打ち込んで水を取り回しました。もう一つは、畑を田んぼに戻すに近い行為であること。土がたっぷり水を含んでズブズブになり、当面混ぜるはおろか踏み入れることさえ難しくなります。水を止めても当分はその状態で、もしその後雨が降ったりするとしばらくは畑として使えません。そして乾いた時はカチカチの土になり、ふかふかの良い畑にするためにはかなりの時間を要します。なので最終手段と書きました。それでもせざるを得ないこの状況、上手くできてくれることを願うばかりです。

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